木之本に心強い仲間
元地域おこし協力隊員の植田淳平さんは2015年12月、「芸術文化による地域活性化」を任務として東京から長浜に移住。3年の任期中に、北国街道でのブックカフェのオープンや、西野亮廣さんの絵本「えんとつ町のプペル」展の開催など、ネット上で資金を募るクラウドファンディングの活用をサポートし、成功を収めました。
昨年、「映画館のない木之本で『カメラを止めるな』の上映会がしたい」と企画したプロジェクトは、地方に特化したクラウドファンディングサイト「FAAVO」の中で特に成果が認められたとして表彰されました。植田さんは「クラウドファンディングは資金を集めるだけでなく、活動を周知したり、末長く応援してくれる味方を作れたりするところが強み」と言います。
昨年末、協力隊の任期を終えた後も「都会ではなく地方だからこそ自分の力を求めてくれる人がいる。一個人として生きているという実感が強く持てる」と木之本に残ることを決めました。今後は、合同会社「MediArt」として、クラウドファンディングをしたい人や団体を支援する事業を考えているそう。「地方には、掘り起こしがいのある資源がたくさんある」と意気込みます。
私と植田さんは2年前に一緒に本を作り、今は共に井上靖の小説「星と祭」の復刊を目指す仲間。また一人、心強い存在が木之本に根を下ろしてくれました。