
琵琶湖の魚 遊んで覚えて
所用で実家のある東京に帰省しました。久しぶりに会える甥っ子と姪っ子には「魚魚(とと)あわせ 琵琶湖・淀川水系版」というカードゲームをプレゼント。 2枚1組の札に琵琶湖になじみの深い魚介類が漢字とイラストで描かれています。例えば「あゆ」は「魚」と「占う」の2枚を揃えるとイラストが完成。神経衰弱のルールで遊べます。また、一方には「重量級 深みにひそむ 琵琶湖の主 琵琶湖大鯰」などと魚の特徴を紹介した言葉が添えてあり、読み上げることでかるたとして楽しむことができます。 早速みんなで神経衰弱。裏向けに広げたカードの中から2枚を選んで、絵合せを狙います。「琵琶葦登」「魦」「似吾郎鮒」と琵琶湖の魚たちが登場し、6歳の姪っ子も次々と獲物をゲット。2回戦はかるたのルールで8歳の甥っ子が読み手になって、札を取り合いました。 実はこの前、滋賀に遊びに来てくれた甥っ子と琵琶湖で釣りをしたのですが、釣果は外来魚のブルーギル1匹。その後届いたはがきには、お腹の赤いブルーギルが描かれていました。 「琵琶湖には元々住んでいる魚がたくさんいるんだよ」と伝えたいなと思って選んだお

冬至には「ん」のつく食べ物を食べよう
冬至には「ん」のつく食べ物を食べると良いと言います。湖北では「砂おろし」といって、この時期に1年間で体内にためた良くないものを出すために、こんにゃくを食べる習慣があるそうです。
原料のこんにゃく芋はサトイモ科の球茎で、春に植えて秋に収穫します。「生子」と呼ばれる種芋を植えて1年目は拳くらいの大きさです。それを3~4年、植えて収穫してを繰り返し、写真のような重さが1㌔ほどある大玉に成長します。イノシシも手をつけないほどアクが強烈で、獣害の心配はありません。
加工には、大玉に成長した芋を使います。肌の弱い人は素手で触るとかぶれてしまうので、手袋を着けて作業をします。こんにゃくの作り方は色んな方法があるそうですが、私が教わった方法は簡単。
生芋400㌘をミキサーにかけ、2㍑の湧き水と一緒に煮込みます。かき混ぜたときに鍋の底が見えるくらい固まってきたら、炭酸ソーダを加えて一気に混ぜあげ、型に流し込んで固めます。一晩置き、沸騰させた湧き水で1時間ほどアク抜きをすれば完成です。
私は出来立てを刺し身にして、手作りの柚子味噌をつけて食べるのが好

木桶のふなずし 格別の味
湖国に暮らし始めて増えた楽しみのひとつが「ふなずし」。最近では「水を張らないふなずし」の作り方が広がっています。水を変えずに済み、匂いが気にならない手軽さからか、住宅街などに住む現代人の暮らしに作り良いと評判で、私も5年前にその方法を習い、毎年土用の時期に漬けて、正月頃を目安に開けるのが楽しみになっています。 先日、西浅井町にあるふなずし専門店「魚助」のふなずしの樽開きに立ち会わせていただく機会に恵まれました。魚助のふなずしは、重石を載せて水を張り、その水をこまめに変えながら発酵させる昔ながらの作り方。 代表の松井俊和さんは10年前、「昔ながらの作り方を極めた日本一のふなずしを作りたい」と、「木桶」でふなずしを漬けるため、現代では希少となった木桶職人を探し出して秋田まで出かけ、専用の樽を作ってもらったそうです。初年度は木の香りの強さに驚きましたが、だんだんと味が馴染み、年を追うごとに美味しくなったと言います。 ふなずし初心者の私は「匂いが気になるのかな」と勝手に想像していましたが、まず飯をいただいてびっくり!甘酒のような芳醇な香りと濃厚な甘み、ま